カールおじさんの旅
上高地から紅葉の天狗原(天狗池)と涸沢に行ってきました。(2018年10月3日~6日)-3回目
* 涸沢のナナカマド
◎ 涸沢へのトレッキング(10月5日)-3日目
心配されたお天気も何とか持ち直してくれて、曇天ではありますが雨は免れました。
朝食を済ませて、6時半には涸沢に向けて出発し、暫く緩やかな下り坂を歩いていくと、槍沢の綺麗な流れが見えてきます。
* 槍沢
山の中に散りばめられた紅葉を楽しみながら、気持ちの良い、沢沿いの道や森の中を歩くこと約1時間10分程で、横尾に着きました。
横尾大橋を渡り、いよいよ涸沢へのトレッキングが始まります。
* 横尾大橋
ここで霧雨にあいましたが、直ぐにあがり、順調に歩を進めることができました。
暫くは、対岸の屏風岩や周りの紅葉を楽しみながらの歩きで、本谷橋までは、コースタイム1時間のほぼ平坦な道です。
* 屏風岩の頂上部には雲が
* 本谷橋
ここからは、やや勾配がきつくなり、紅葉や黄葉も益々色鮮やかになってきました。
* 登山道沿いの紅葉
周りの山々に雲が流れて、紅葉との素晴らしい共演が、私を虜にしました。
涸沢までは、約2時間の登山でした。涸沢ヒュッテと涸沢小屋の分岐まで来ると、霧雨が降りだし、右手の小屋方向に行くと、雨脚が強くなりだしたので、雨具を着ました。
* 分岐
* 霧雨にむせぶ涸沢小屋
濃い霧で景色が見えない状態でしたが、折角大汗をかいて、ここまで来たのだから、暫く待ってみようと思い、携行食を食べながら様子を見ました。
するとどうでしょう、念願を叶えてくれたように、みるみるうちに、山裾の霧が晴れだし、色鮮やかな紅葉が姿を現しました。
心躍る思いで涸沢小屋に向かい、小屋裏から約1時間のパノラマコースを登って行きました。
この道は、北穂高岳への登山道でもあり、途中に岩場の険しい道やガレ場もありますが、涸沢カールや紅葉、黄葉の観賞にはもってこいです。
* パノラマコースから見た涸沢カールと紅葉(以下同じ)
パノラマコースで涸沢ヒュッテの方へ下りてきました。平日で天気が良くないせいか、紅葉時期にもかかわらず、張られたテントは少なく、ヒュッテの客も多くはありませんでした。
午後1時も過ぎ、予定の時間をおしていたことから、休憩は取らずにトイレと水を補給して、下山を始めました。
* 涸沢ヒュッテ直下の紅葉(上下共)
歩きづくめであったことから、流石に30分位下りた所で疲れがでたので、トレッキングシューズを脱いで暫く休憩しました。
この日は、あと4時間歩いた先の明神館の泊まりで、午後5時半のチェックインを目標にこの後ひたすら歩き続けました。
5時を過ぎると、人通りも途絶え、森の中は暗く、大きな生き物が道の真ん中を歩いていたので、歩くのを止めて目を凝らしていると、幸い猿と分かり安心しました。
折しも上高地では、一月程前に月の輪熊が目撃されており、一瞬ではありますが背中が凍りつきました。
何とか無事に、宿にたどり着き、有難いお風呂に入り、美味しい生ビールと夕食にありつけました。
〇 明日は最終日で、バスが出る午後3時40分まで、上高地を散策しました。次回に続く。