カールおじさんの旅
西日本で2番目に高い、徳島の「剣山~1,955m」と「次郎笈~1,930m」に登りました。(2018年5月21日~22日)-1日目
* ツルギミツバツツジ?
◎ 見ノ越登山口へ
徳島市の自宅を、自家用車で早朝に出発し、約3時間弱で見ノ越に着きました。
見ノ越は三好市東祖谷山にあり、徳島市から国道192号を西進して、つるぎ町の剣山方面への分岐を左折して、国道438号を約40キロ南進します。
◎見ノ越登山口から剣山頂上へ
見ノ越には、車が数十台駐車できる無料駐車場の他、リフト乗場、民宿、土産店、公衆トイレがあります。
登山口は、剣神社の階段を登り、境内を右側に進み、建物の右手にあります。登山口に行く途中に、小説「天涯の花」著の宮尾登美子さんゆかりのモニュメントがあります。
* 剣神社の階段
* この「月光の花」とは、剣山に自生する「キレンゲショウマ」のこと
リフト乗降場の西島駅までは、1時間位の登り坂で登山道はよく整備されています。この日は晴天で、樹林帯を抜けると、澄みきった青空が目映い程でした。
西島駅から剣山頂上までは、3つのルートがあり、今回は、50分程の最短時間で登れて景色も良い「刀掛ノ松コース」にしました。
* 刀掛けノ松コースから、東方の木屋平方面を望む
* コース名の由来の刀掛けノ松
急坂を登っていると、鮮やかな桃色のツルギミツバツツジ?が迎えてくれ、頂上近くに建つ雲海荘が見えてきます。
剣山本宮の鳥居や剣山頂上ヒュッテが見えると、頂上はもうすぐです。
山頂部は、平家の馬場と呼ばれるミヤマクマザサで覆われた草原になっており、木道を西方に歩くと頂上に着きます。
* 剣山頂上
この日、剣山頂上からは、東方に紀伊水道や淡路島が、北方に瀬戸内海が、西方に愛媛の山々や高知の土佐湾までもが見えました。
◎ 剣山から次郎笈へ
剣山頂上から西方に伸びる尾根道が次郎笈まで続きます。ここから見る次郎笈は、どっしりとして優美です。
* 中央が次郎笈
剣山頂上から次郎笈までは1時間位の道のりで、尾根道を一旦下り、暫くなだらかな道を進んだ後に、三嶺への縦走路との分岐点がある次郎笈峠を左に折れ、かなりの急坂を登り返します。
次郎笈の頂上からも、剣山頂上と同様に360度の大パノラマが望めます。
これまでに足を踏み入れたことのない、次郎笈頂上から南方の剣山スーパー林道方向へ下ってみました。
ミヤマクマザサの斜面に刻まれた急な坂道を下りていくと、これまでに見たことのない角度から、優雅な剣山の姿を見ることができました。
* 中央が剣山
笹原が終り、白骨林の森を過ぎると、ツルギミツバツツジ?の咲く森になりました。
下山の予定時間が迫ってきたので、この辺りで来た道を引き返し、次郎笈頂上からは、来た道とは反対側の西方へ下りました。かなりの急坂を三嶺への縦走路まで下りて、剣山へのトラバース道を戻ります。
* 三嶺への縦走路を望む
* 剣山へのトラバース道から北方を望む
剣山頂上への道を行くと、左手に西島駅へのトラバース道があるので、この道から下山しました。途中に、大剣神社付近の大岩が見えます。
* 大剣神社の大岩
見ノ越に着いたのは午後5時頃で、車を停めている見ノ越の駐車場で、自分で作った夕食を食べて、山で汲んだ湧水を沸かして入れたドリップコーヒーを飲んでから、素泊りで予約していた、近くの食堂兼民宿に入りました。
〇 このようにして1日目は終わりましたが、山中で出会った、プロアドベンチャーレーサーの「田中陽希さん」のファンの男性から、この日、陽希さんが剣山頂上ヒュッテで泊まると聞いたので、翌日の朝は早目に剣山に登ることにしました。~2回目に続く