カールおじさんの旅

剣山系の西端にある、徳島の秀峰「天狗塚~1,812m」に登りました。(2018年6月26日)

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                                               * 咲き始めたコメツツジ

◎ 阿佐名頃林道(西山林道)登山口へ

梅雨の晴れ間に、徳島市の自宅から、午前3時頃に自家用車で出発しました。

登山口のある三好市東祖谷山までは、つるぎ町まで西進して、剣山方面に行く国道438号を南進し、途中の別れ道から、菅生伊良原線に入り、小島峠を越えて、国道439号に出て、「いやしの温泉郷」方面に向かい、西山林道を西進すると登山口があります。

徳島市からは、このルートが最短と思われますが、それでも3時間以上はかかります。

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                                                    * 阿佐名頃林道登山口

◎ 天狗塚へ

登山口前の道路は広くなっているので、軽四や普通車なら5台程度は駐車できます。登山準備をし、登り始めたのは午前7時になっていました。

この日の登山計画は、天狗塚に登頂後、西側のクマザサにおおわれた「牛ノ背」の池塘を見て、約4キロメートル東方にある「三嶺~200名山」まで縦走し、来た道を戻るコースタイム約9時間の予定でした。

熊鈴を鳴らしながら、登山口から1時間30分程、急坂のある森林の中を登ると、樹木が少なくなりはじめ視界が開け、牛ノ背が見えるようになりました。

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さらに急坂を登り高度を上げていくと、辺り一面がクマザサで覆われました。

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クマザサの中の道をさらに進むと、天狗峠が見えてきました。

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天狗峠からは、西方に天狗塚や牛ノ背が綺麗に見え、南方に綱附森や土佐矢筈山が見えました。しかしながら、縦走予定の東方の三嶺等は、雲に覆われて見えませんでした。

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                           * 左の三角錐が天狗塚で、右の笹原が牛ノ背

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                                                     * 南方の綱附森方面

峠から30分足らずで、天狗塚の頂上に着きました。途中、開花しだしたコメツツジの花が見られました。

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               * コメツツジは、6~7月に直径が1センチ前後の可憐な花が咲きます。

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  牛ノ背には、天狗塚の頂上から、西側の急坂を下りました。

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牛ノ背まで下りて、クマザサに覆われた平坦な丘に刻まれた踏み跡を辿っていくと、綺麗な池塘が見えました。

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牛ノ背をさらに奥に歩きましたが、南の方から霧がわき出し、視界を遮るようになりました。

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                                                * 霧に覆われた天狗塚

牛ノ背からは、天狗塚の北面のトラバース道を通り、天狗峠に戻り、三嶺方面に向かいました。

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◎ 天狗峠から西熊山

天狗峠からは、東方に伸びるクマザサの丘を歩いた後、南側が切れ落ちた尾根道や、森や草原を登り下りして、お亀岩を経て西熊山に着きました。

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                                          * 標識の向こうの岩がお亀岩

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                                      * 赤い屋根の建物が、お亀岩避難小屋

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西熊山頂上からは、霧がなければ、三嶺までの稜線が見渡せる絶景のはずですが、この日は雲しか見えませんでした。この頃には雨も降りだしたので、縦走は断念して、来た道を下山することにしました。

なお、この日出会ったのは、私と同じ単独登山の中年男性1人だけでした。

〇 このコースは、コメツツジ等が紅葉する今年の秋に再挑戦の予定です。

 

 

カールおじさんの旅

栂池自然園でのトレッキング、白馬乗鞍岳、白馬岳、唐松岳への登山、白馬村でのサイクリング(2018年7月22日~26日)-3回目

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唐松岳への登山と白馬村でのサイクリング(25日~26日)

  • 八方駅(ゴンドラリフト「アダム」乗場)から八方池へ

  • 宿泊したホテルで、「八方アルペンライン往復乗車券の前売券~1割引」を買って、歩いて5分弱にある八方駅から、待ち時間無しでゴンドラリフトに乗り込みました。

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  • ゴンドラリフトは10分足らずで兎平駅に着き、歩いて直ぐの乗場で「アルペンクワッドリフト」に乗り換えて7分、少し歩いた先の乗場で「グラートクワッドリフト」に乗り換えて6分で着きます。リフトの足下にはお花畑が広がり、五竜岳等の山々も見渡せました。

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  • 2つのリフト乗場の間には、「釜池」のあるこじんまりとした湿原があり、白馬三山を背景にニッコウキスゲ等が咲いていました。f:id:ka-ruojisan:20180830134737j:plain
  • リフトの終点である八方池山荘に着くと、数百人規模の中学生で埋め尽くされていました。八方尾根自然研究路は、尾根コース(距離の短い急な道)と木道コース(距離の長い緩やかな道)の2本のコースがありますが、どちらも中学生で溢れていたので、木道コースを登りました。どちらのコースも景色が良く、高山植物も沢山咲いていました。

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  • 中学生に挟まれながら登ること50分程で、八方ケルンに着き、中学生が休憩となったので、ここぞとばかりに八方池に向かいました。八方池に来ること3回目にしてやっと、池に写りこむ白馬三山を見ることができて感動しました!

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  • 八方池から唐松岳

  • 八方池から唐松岳までは、本格的な登山となります。この日、唐松岳頂上山荘に泊まる計画でしたが、前日の白馬大雪渓の下りで、右足の裏にマメができてしまい、痛みがあることから、山荘まで着けないかもしれないと考え、昨日のホテルでの連泊に変更しました。ここから、頂上まで往復5時間位かかるのですが、折角来たのだから行ける所まで行こうと思い、前に進むことにしました。天気に恵まれ、登山道沿いの花や素晴らしい景色に励まされ、痛みに堪えることができました。

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  • 何とか唐松岳の山頂が間近に見えるところまで来ました。あと20分程の登りです。

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  •  唐松岳の頂上からは、立山剣岳等の山々が綺麗に見え、やはり来て良かったと思いました。

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  • 唐松岳からの下山

  •  リフトの最終便に乗るために早々と下山を開始しました。帰りは唐松岳頂上山荘前を通り、その後は来た道を下りました。

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  • 登りとはまた違う景色を楽しみながら八方池まで下りました。

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  • 八方池で暫し休憩しながら、絶景に見とれていました。

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  • 八方池からは、来た道と同じ木道コースを下りて、リフト等を乗り継ぎ、無事に八方駅に着き、連泊のホテルで飲み放題のビールで喉を潤しました。
  • 白馬村でのサイクリング(26日)

  • 最終日は足裏の痛みを勘案して、大阪行きのバスに乗る、八方バスターミナルのコインロッカーにザックを入れ、レンタサイクルを借りて、サイクリングに出かけました。この日も良い天気で、白馬大橋等からの白馬三山が綺麗でした。

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  • 「大出の吊橋」に着いた頃には、薄雲が出てきましたが、何とか白馬三山も見えました。

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  • 暑さに耐えながら、大出公園を散策しましたが、白馬村は見所も多く、サイクリングがお勧めです。丁度4時間のサイクリングを終えて八方バスターミナルに戻り、帰りのバスに乗りました。

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  • このようにして、私の3泊4日の愉しい旅が終わりました!

カールおじさんの旅

栂池自然園でのトレッキング、白馬乗鞍岳、白馬岳、唐松岳への登山、白馬村でのサイクリング(2018年7月22日~26日)~2回目

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  • 白馬大池から白馬岳へ(24日)

  • 白馬大池山荘での朝食前に、早朝の景色を見に出かけました。この日もいい天気で白馬大池と周りの山が朝焼けで綺麗でした。

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  • 朝ごはんをお腹一杯食べて、午前6時半頃に白馬大池山荘を出発しました。最初の登り坂から見た白馬大池が、朝日に照らされて綺麗でした。

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  • 白馬岳への縦走路は、よく整備された歩きやすい道で、早朝の風も心地好く、何と言っても、お天気に恵まれ、遠くの山々まで見渡せる絶景に言葉を失う程でした。

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  • 雷鳥坂を1時間程登ると、標識が立つ「船越ノ頭」に着きました。長野県側の雲海と山々の眺めが抜群でした。

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  • ここから小蓮華山までは、さらに1時間少々歩きます。この稜線歩きは、天気さえ良ければ、展望が良い上に、色々な高山植物が咲く、まるで楽園のようなところでした。

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  • 小蓮華山から白馬岳の稜線は、白馬岳等を見ながら歩ける道で、いつまでも歩きたい気分でした。

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  • さらに1時間半位歩くと白馬岳に着きました。1度は登りたいと思っていた山だけに、綺麗な景色に包まれて感慨深いものがありました。ここからは、立山剣岳等の遠くの山々も見渡せました。

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  • 白馬岳から白馬大雪渓を下って猿倉へ

  • 白馬岳直下に大きな白馬山荘があり、さらに、10分程下りると白馬岳頂上宿舎があります。ここで、携行食での昼食等を済ませ、いよいよ白馬大雪渓に向かいます。大雪渓までの1時間少々の下り道は、かなり急な所もありますが、お花畑を見ながら楽しく下りました。

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  • 大雪渓の手前に小さな雪渓があり、歩きやすいように、雪を削って道を付けてくれていましたが、6本爪の軽アイゼンを装着して渡りました。大雪渓の始まりに着いたのは、午後2時頃になっており、もう登ってくる人はいませんでした。

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  • 猿倉から白馬村までの最終バスの時間が迫っていたので、再び軽アイゼンを装着して、慣れない雪渓を慎重に下りました。歩くのが遅い私は、大雪渓をほぼ独り占めできました。落石に注意しながらも、涼しい風と神秘的な風景を味わいながら、1時間以上かけて下りました。

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  • 大雪渓の入口にたどり着き、軽アイゼンを外して、猿倉までの道を急ぎました。よく整備された歩きやすい道でしたが、それでも1時間以上はかかり、猿倉のバス 停に着いたのは、最終バス発車の5分前でした。八方バスターミナルでバスを降り、予約していた八方ゴンドラ乗場近くのホテルで宿泊しました。夕食は、アルコール飲み放題のバイキングで、ビールを美味しく頂きました!

  • 3~4日目の唐松岳への登山と白馬村でのサイクリングは次回に続きます。

カールおじさんの旅

  • 栂池自然園でのトレッキング、白馬乗鞍岳、白馬岳、唐松岳への登山、白馬村でのサイクリング(2018年7月22日~26日)~1回目f:id:ka-ruojisan:20180828163759j:plain

  • 栂池高原から栂池自然園へ(7月23日)

  • 大阪阪急三番街のバスターミナルから、7月22日の夜行バス(さわやか信州号)に乗り、栂池高原に到着したのは、翌23日の午前7時を過ぎていました。

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  • 栂池高原駅で登山届を出してから、栂池ゴンドラリフト「イヴ」(連続運行)で20分、歩き5分、栂池ロープウェイで5分(30分に1便運行)、歩き10分弱で栂池自然園に着きました。

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  • ビジターセンターでザックを預けて、栂池自然園に入園しました。この栂池自然園は、標高2,000メートル前後に広がる高層湿原で、6月下旬~7月上旬のミズバショウや、7月中旬~8月上旬にかけてのニッコウキスゲ、9月下旬頃からの紅葉で知られます。
  • ミズバショウ湿原を越え、ワタスゲ湿原まで歩くと、ニッコウキスゲが迎えてくれました。

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  • 坂道を登ったところにある、浮島湿原にもニッコウキスゲが群生していました。

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  • 次にあるモウセン池は、さらに坂道を登った森の中にあり、神秘的な雰囲気です。

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  • 一番奥にある展望湿原からは、白馬三山や白馬大雪渓が見渡せますが、この日は雲に覆われて、ほぼ見えませんでした。

  • 栂池自然園から白馬大池へ 

  • 約3時間のトレッキングを終え、ビジターセンターでザックを受け取り、携行食で昼食等を済ませ、白馬大池への登山道を登り始めました。
  • 心が折れそうな猛暑の中を、汗だくになりながら、ややきつい登り坂を1時間30分ほど歩くと、何とか天狗原に着きました。

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  • 休憩の後、白馬乗鞍岳に向けて再び登ります。

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  • 途中、かなり傾斜のきつい雪渓があり、ロープが張られていますが、雪渓初心者の私は、持参の6本爪の軽アイゼンを装着して登りました。

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  • 天狗原から約1時間で、高原のような白馬乗鞍岳に着きました。

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  • 平坦な道を少し歩くと、目の前に青い湖面の白馬大池が広がりました。

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  • しばし景色を楽しんでいたところ、ヘリコプターのエンジン音が近付き、様子を見ていると、長野県警でしょうか、警察のヘリコプターが何回も旋回とホバリングを繰返しました。付近にいた人に聞くと、メンバーの1人が歩けなくなり救助を要請したとのことでした。気流のせいか、なかなかロープが下ろせません。何度も何度もトライして、何とか救助が成功して良かったです。仕事とはいえ命懸けの救助に頭が下がる思いでした。

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  • 午後5時過ぎに、この日宿泊予約をしていた、白馬大池の湖畔に建つ白馬大池山荘に着きました。山小屋内の写真は撮っていませんが、長い廊下を挟んで沢山の2階建ての小部屋が並んでいます。私の部屋は2階で、この日は6人が入り、1人1枚の布団で寝れました。夕食は大盛の美味しいカツカレーで、カツ以外はお代わり自由でした。売店で買ったビール500mlを飲んで、山小屋近くで夕景を楽しみました。
  • 2日目以降は次回に続きます。今回が生まれて初めてのブログでした。