カールおじさんの旅
大歩危、祖谷のかずら橋、祖谷渓、竜ヶ岳(徳島県三好市)に紅葉狩りに行きました。(2018.11.11)
* 竜ヶ岳への道沿いの木の実?
◎ 紅葉狩りへの出発
徳島県内の紅葉便りを見ていると、行ったことがない「竜ヶ岳」をはじめ、大歩危や祖谷渓等の紅葉が見頃を迎えており、土日の天気が晴れの予報だったので、急遽友だちを誘い、11日の日曜日に一緒に行くことになりました。
朝7時半に、友だちの車に同乗させてもらい、自宅のある徳島市を出発しました。
池田まで国道192号を走り、国道32号を高知方面へ向かうと、大歩危の「もみじ亭」の紅葉が目に止まり、休憩がてら暫し撮影会となりました!
* もみじ亭付近の紅葉(以下同じ)
この近くにある「まんなか」では、川下りの遊覧船を見たり、澄んだ川の水を観賞しました!
ここのレストランで、「祖谷蕎麦」を味わいましたが、つなぎが少ないからか、ざらっとした感じの、いわゆる「いなか蕎麦」で、お出汁が美味しく満足しました!
* 川下りの遊覧船(上下共)
* 祖谷蕎麦
次に、祖谷のかずら橋に向かいました。西祖谷への道は、紅葉時期の日曜日とあって県外車両も多く、かなり混みあっていました。
道路沿いの大きな有料駐車場(1回500円~1階と地下で百台以上が駐車可)に駐車し、歩いて5分程のかずら橋に行くと、入口付近の紅葉が見頃で目がくぎ付けとなりました!
かずら橋は、以前に渡っているので、渡らずに専ら撮影会!(渡るには大人1人550円)
* かずら橋入口付近の紅葉(上下共)
* 近くの橋から見たかずら橋
* かずら橋の入口(上下共)
* 川原から見たかずら橋
かずら橋の近くには、平家伝説ゆかりの「琵琶の滝」もあります。
* 琵琶の滝(上下共)
次は、祖谷街道を通り祖谷渓に行き、「ひの字渓谷」を見た後、途中の展望台で、お湯を沸かして遅めのランチとコーヒーを楽しみました。
* ひの字渓谷
* 祖谷渓の展望台にて
昼食後、祖谷街道をさらに池田方面に向かうと、道沿いに沢山のもみじが紅葉したポイントがあり、祖谷川のコバルトグリーンの流れと紅葉が綺麗でした。
* 祖谷川の流れと道沿いの紅葉(以下同じ)
少し進むと、松尾川温泉方面への分かれ道があり、竜ヶ岳まで12キロの案内板がありました。
松尾川温泉までの道は広いですが、その先は、対向もできない場所が多い狭くて荒れた一応舗装された道が続きます。
竜ヶ岳に着いた頃には陽も傾き、山頂付近だけが明るい状態で、紅葉の色付きも良くないのか、広報写真のような景観には出会えませんでした。
帰りすがら、写真を撮りながら、紅葉との別れを惜しみました!
祖谷街道への分岐点の橋付近の紅葉が綺麗でした!
* 竜ヶ岳からの帰り道沿いの渓谷
* 祖谷街道への分岐点
祖谷方面での紅葉狩りが終わり、遠い家路につきました。
〇 同じ県内とはいえ、東端の徳島市と西端の池田から、さらに南方へ入り込んだ祖谷等とは100キロ以上の距離があり、簡単には来られませんが、訪れる価値はあると思います!
カールおじさんの旅
紅葉の帝釈峡(広島県)に行きました。(2018年11月4日)
* 高梁サービスエリアの夕景
◎ 上帝釈へ
紅葉の時期に行きたいと思っていた「帝釈峡」へのツアーを見つけ、友人を誘い一緒に行くことになりました。
朝7時、JR徳島駅前発のツアーバスに乗り、帝釈峡に向けて出発し、休憩で立ち寄った高梁サービスエリアでは、遠くに見える山々の裾野を霧が流れて綺麗でした。
また、何本かのもみじが赤く色付いていました!
* 高梁サービスエリアの紅葉
午前11時には上帝釈に到着し、2時間の自由行動となりました。
* 上帝釈入口の案内板
往復で約70分の「素麺滝」まで行くことにし、思い思いに写真を撮りながら、ゆっくりと散策しました。
遊歩道が渓谷沿いにあり、黄色や赤に色付いた木葉と水面が、陽の光を浴びて綺麗でした!
* 上帝釈にて(以下同じ)
上帝釈の見所の1つは、天然記念物となっている「雄橋~おんばし」で、これは石灰石が水に削られ、アーチ状の橋のようになったものです。
* 上帝釈の雄橋(おんばし)
雄橋の下には渓谷が流れ、遊歩道も通っています。付近の紅葉も綺麗で見応えがありました。
素麺滝の手前からは、足下の悪い細い道となり、滝とは言うものの、名前の通り素麺のような細い滝?でした。
来た道を引き返し、行きには寄らなかった「鬼の唐門」を見に行きました。
遊歩道からでも一部は見えますが、登り坂を1分歩けば中まで入れます。
ここは、大きな岩に空洞があり、通り抜けることができます。
岩の中から遊歩道方向を見ると、紅葉が綺麗でした。
* 鬼の唐門内から見た遊歩道方向
なお、上帝釈には「白雲洞~はくうんどう」という鍾乳洞があり、入場料300円で入れますが、時間もなく入りませんでした。
◎ 休暇村帝釈峡へ
昼食は、バスで20分程の「休暇村帝釈峡」に移動し、ツアーにセットされた食事を頂きました。特に、食べ放題のタケノコご飯が美味しく、おかわりしました。
昼食後の自由時間に、付近を散策し、綺麗な景色を楽しみました。
* 休暇村帝釈峡にて(以下同じ)
◎ 神龍湖へ
次に、バスで直ぐの神龍湖の遊覧船乗場駐車場まで移動し、歩いてトンネルを抜け、遊覧船に乗りました。
船は40人位が乗れるもので、畳じきになっており、入口に履き物は脱ぎます。
午後3時頃になっていたので、船から見える景色の半分以上が日陰で、紅葉も少し早い感じがしました。
なお、船の乗船時間は40分程で、行ったコースを折り返すので、どちら側に乗っても同じですが、窓際の方が良く見えると思います。
* 遊覧船からの眺め(以下同じ)
船から降りて、少し自由時間があったので、道沿いからも景色を楽しみました。
*遊覧船
今回のツアーは、昼食を含めても3ヶ所での観光で、1ヶ所の時間にゆとりがあり、紅葉狩りや写真を楽しめました。
〇 ツアーの良さは、何と言っても座っているだけで目的地まで行けることで、これからも良いツアーを選定して活用したいと思います。
カールおじさんの旅(2017年)
ニリンソウの咲く頃に上高地に行きました。(2017年5月24日)
◎ 上高地へ向け出発(5月23日)
旅雑誌で見た「ニリンソウ、5月中旬~6月上旬」の群生が見たくて、上高地へのツアーを探したところ、前にも利用した高松の旅行会社のツアーが、丁度いい時期にあったので申し込みました。
5月23日の夜8時に、鳴門の国道11号沿いにある、同社の無料駐車場に車を駐車し、そこでツアーバスに乗り込みました。
◎ 上高地での散策(5月24日)
翌朝5時過ぎには大正池に着き、私の他数名がここで降りました。
バス停の直ぐ近くの大正池の畔に下りていくと、曇り空でしたが、穂高連峰や焼岳が水面に写りこんで綺麗でした。
暫し絶景を楽しんだ後、次のポイントの田代池に向かいました。
* 大正池東側から見た焼岳
20分程で木立に囲まれるようにひっそりと佇む田代池に着きました。
ここは、メインの散策路から少し入り込んだ所にあるので、見落しのないように注意が必要です。
清んだ水と池の底の色彩が素晴らしいです。
* 田代池
この先で「梓川コース」と「林間コース」に道が分かれますが、どちらからでも15分程で合流し田代橋に着きます。
田代橋と穂高橋を渡り、梓川右岸に出て河童橋方面へ散策しました。
上高地を訪れたのは、今回で5回目ですが、何れもツアーで、内3回は滞在時間が2~3時間と短時間だったので、回れる範囲が限られていましたが、今回を含めた2回は8時間の自由時間があります。
ということで、今回、穂高橋の近くに湿原があるのを見つけることができました。
田代橋から30分位で河童橋に着きました。
河童橋を渡らずに、そのまま梓川右岸を進むと、残雪を抱いた穂高連峰が綺麗に見えました。
河童橋から10分位歩くと、私の大好きな「岳沢口湿原」です。
開けた湿原と、水辺越しに見える六百山や明神岳等が絵になります。
* 岳沢口湿原から六百山を望む
* 岳沢口湿原から明神岳等を望む
ここから数分の所にも、綺麗な沢や「苔むす清流」があり、その後も美しい森や梓川沿いの散策路を歩きます。(河童橋・明神池自然探勝路)
*岳沢口湿原近くの沢
河童橋から1時間少々で明神池に着きました。
穂高神社奥宮で300円の拝観料を納めて、明神池の畔に立ちます。
一之池には、神事に使われる2艘の船が桟橋に係留されています。
* 2艘の船の舳先に龍の頭と鷁(げき)の首が付けられる
池には、まるで盆栽のような浮島が沢山あり、鏡のような水面と共に神々しい雰囲気です。
なお、三之池の奥に行くと、池の水が沢に流れ出すのが見えます。
* 明神池
* 明神池からの流れ出し
明神池を後にして、明神橋を渡って梓川左岸に行き、本日のメインイベントの「ニリンソウ」を見に行きます。
明神橋から明神館(旅館)までの林の中で、可愛いニリンソウの群落に出会えました。
* ニリンソウの群落
明神の他、徳本峠に行く道沿いにも、ニリンソウの群落が何ヵ所もありました。
* ニリンソウ
また、この時期、上高地には色々な植物が咲いています。
私が見つけたのはその一部ですが、紹介しておきます。
* エンレイソウ
* ハシリドコロ?
* オオカメノキ
* サンカヨウ
* シャクナゲ?
* この花の名は分かりません
* 「フッキソウ」に似ていますが?
このツアーには、上高地温泉ホテルでの入浴がセットされているので、大好物の温泉へと梓川左岸を小梨平方面に向かいました。河童橋を渡り5分程で到着です。
貸切状態のホテルの温泉でまったりした後、集合時間が近付いたので、上高地バスターミナルに向かいました。
少し時間があったので、バスターミナルを通り過ぎて、気持ちのいい川岸を散策しました。
* バスターミナル付近の梓川左岸
予定通り出発したバスが、上高地エリアから出た後は、すぐに夢の中でした。
〇 上高地は、訪れる季節によって、咲く花や景色も異なり、さらに、時間帯や天候によっても景色の見え方が違うので、また来たいと思います。
カールおじさんの旅
徳島を代表する「三嶺」から「西熊山」へ、「剣山」からは「槍戸山」と「高ノ瀬」へ縦走しました。(2018年10月20日~22日)-3回目
* 高ノ瀬にて
◎ 剣山から高ノ瀬へ縦走しました。(10月22日)-3日目
朝6時、夜が明けるのを待ちかねて、剣山頂上ヒュッテを飛び出し、直ぐ上の平家の馬場に向かいました。
既に、東のテラスには、ご来光を見に来たと思われる人のシルエットが見えました。
* 剣山平家の馬場東テラスにて
テラスには、ひんやりとした風が吹き抜けていましたが、それほどの寒さは感じませんでした。
やがて東の地平線に延びる低い雲の切れ間から、太陽が姿を現しました。
* 御来光(剣山平家の馬場にて)
この日も、雲がほとんど無い、いいお天気でしたが、もう1つの楽しみの雲海は少なめでした。
* 雲海?
ヒュッテに戻り、朝食を済ませて7時45分に、高ノ瀬への縦走に出発しました。
再び平家の馬場に上がり、木道を歩いて西方の山頂へ向かいます。
* 剣山山頂方向(平家の馬場にて)
来た道を振り向くと、なだらかな笹原の平家の馬場が手に取るように見えました。
* 平家の馬場(左の青い屋根がヒュッテ、一番右の建物がトイレ)
ほんの数分で山頂に着きましたが、まだ人の姿はありません。
* 剣山山頂
まずは、ここから南西の次郎笈方向に歩きます。
* 剣山山頂から次郎笈(中央左のピーク)への縦走路に続く木の階段
木の階段が終ると、やや勾配が急な下り坂の登山道になります。
10分程で、右側に見ノ越方面へのトラバース道が見えます。帰りは、この道から下りるので、この付近に不要な荷物を置いて、サブザックを背負い歩きました。
次郎笈への縦走路の南斜面は、一面笹に覆われていて壮観です。また、下方の紅葉が綺麗でした。
一方北斜面は綺麗な紅葉が見られる所なのですが、既に見頃は過ぎていました。
* 次郎笈縦走路の南斜面
* 次郎笈縦走路の北斜面
やがて、次郎笈頂上への道とトラバース道の分岐点のある次郎笈峠に着きました。
振り返ると剣山の優しい姿が見えました。
* 剣山頂上方向を臨む
トラバース道はやや細く、足下は笹の急斜面になっているので慎重に歩きます。
ふと道端の草を見ると、うっすらと霜がおりていました。
暫く進むと、次郎笈頂上から西方に下りる道と合流します。
以前、次郎笈頂上から、この道を下りてきたことがあるので、ここから先の三嶺への縦走路が未知の世界となります。
* 三嶺への縦走路にて西方を臨む
* この付近も白骨樹が目立ちます
ワクワクしながら歩を進め、林を抜けて西側に続く三嶺への縦走路を見ると、なだらかな笹原が続く別天地のようでした。
* 三嶺への縦走路にて西方を臨む
来た道を振り返ると、笹原の向こうに次郎笈の雄姿が臨めました。
* 中央右のピークが次郎笈
笹原の長い坂を登り詰めると、丸石の頂上(標高1,684m)に着きました。
* 丸石の頂上
ここから先は、長く緩やかな下りの樹林帯を歩きます。
出発から2時間余りが経つ頃、丸石避難小屋を通過しました。
* 丸石避難小屋
それからも林の中を歩くと、木々が切り開かれた広場に出ました。
* 広場から南方の石立山方面を臨む(上下共)
* 広場から北方の祖谷方面を臨む
目的地の高ノ瀬方向を見ると、縦走路の向こうに、樹木に覆われた高い山が立ちはだかり、一瞬、先に進むことを躊躇してしまいました。
* 広場から高ノ瀬方面を臨む
ここで携行食を食べて一息つきながら思案しました。
登山3日目のこの日、確かに疲れも出始め、帰りのことを考えると気力も落ちはじめていました。しかし「次があるかどうかは分からない。今引き返せばきっと後悔する。まだ時間も体力も残っている。」と自分に言い聞かせて、先に進むことにしました。
丸石避難小屋からのコースタイムは50分となっていますが、ロープが張られた急傾斜の岩場もあり、全体的に厳しい道で、1時間以上かかりました。
やっとの思いで高ノ瀬に到達し、見晴らしの良い頂上に立てた時、やっぱり来て良かったと思いました!
* 高ノ瀬山頂から北方を臨む
高ノ瀬の山頂から、来た方向を見ると、剣山と次郎笈が遠くに見えました。
* 高ノ瀬山頂にて(左端のピークが剣山、その右隣のピークが次郎笈)
天気予報では午後から天気が崩れるとのことで、雲が増えてきたので、早々に引き返しました。
次郎笈の手前まで戻ると、雲も厚くなっていましたが、朝見た紅葉の色より、鮮やかに見えました。
* 次郎笈南斜面の紅葉(上下共)
次郎笈のトラバース道でも、オレンジ色に紅葉したカエデ等が綺麗でした。
* 左のピークが剣山(上下共)
見ノ越へのトラバース道近くで、置いてあったザックにサブザックを収めて、下山しました。西島リフト駅付近の紅葉が見頃でした。
* 西島付近の紅葉(以下同じ)
無事に見ノ越駐車場のマイカーまで戻り、帰り支度をして、車窓に見える紅葉を楽しみながら夫婦池方面に車を走らせていると、西の空に垂れ込めた雲の下から「天使の梯子」が神々しく降りてきたので、急いで車を路端に停めて、写真に収めました!
* 天使の梯子
山旅の終わりに見られた、美しい天使の梯子の余韻や、山の景色を思い出しながら帰りました。
〇 3日間の楽しい山旅が終わり、早くも今度はいつ来ようかと考えています!
カールおじさんの旅
徳島を代表する「三嶺」から「西熊山」へ、「剣山」からは「槍戸山」と「高ノ瀬」へ縦走しました。(2018年10月20日~22日)-2回目
* 友だち夫婦の愛犬「エヴァ」ちゃん(剣山西島野営場にて)
◎ 剣山登山(10月21日)-2日目
この日は、剣山の登山口がある見ノ越駐車場で、一緒に剣山に登る、友だちと、友だち夫婦と、友だち夫婦の愛犬「エヴァ」ちゃん(犬種~バーニーズ・マウンテン・ドッグ、生後~8ヶ月)と待ち合わせました。
バーニーズ(通称)の性格は、温和で優しく従順で、攻撃性は無いと言われており、大きな犬が苦手な私ですが、エヴァちゃんとは初対面でも怖くはありませんでした。
午前7時30分、4人と1頭で、剣神社の階段を登り登山開始です。エヴァちゃんはご主人様がリードで繋いでいます。
* 余裕の表情?のエヴァちゃん
剣神社の境内を過ぎると、緩やかな登り坂が続く登山道となり、ゆっくりと登っていきますが、登り始めは呼吸が乱れます。
そんな時でも、さすが牧畜犬の血をひくエヴァちゃんは余裕の表情です。
この日は雲ひとつ無いお天気で、西島登山リフト駅に近づくと、ぱっと視界が開け、青空と目映い朝の光が目に飛び込みました!
* 西島にて剣山頂上ヒュッテ方向を臨む
* 西島にて北方の一宇方向を臨む
* 中央のピークは次郎笈(じろうぎゅう~標高1,929m)
少し登った所にある西島のベンチで、暫く休憩しました。
ここからの眺めも抜群です。
* 西島にて丸笹山を臨む
西島から剣山頂上へは、主に3つのルートがあり、今回は、距離は長くなりますが、比較的勾配の緩い一番西側のルートを登りました。
* 西側の登山道から大剣神社を見上げる
20分程平坦な道を進むと、白っぽい岩が多くなり、振り向けば大剣神社の屋根と大きな岩が見えます。
さらに進むと、トラバース道との分かれ道となり、頂上方向の左手に行くと勾配がかなり急になり、次郎笈も近くに見えるようになります。
* 次郎笈の勇姿
既にかなりの距離を登りましたが、エヴァちゃんは、平気な顔?をしています。
最後の急坂を登り終え、やっとのことで平家ノ馬場の木道に出ました。
エヴァちゃんは、行き着く暇もなく、愛犬家の老若男女の方々からの「可愛い~」攻めにあいます!
木道を歩くこと1分で頂上に着きました。
頂上からは、北方に瀬戸内海や瀬戸大橋が、東方に紀伊水道や淡路島が、西方に土佐湾や石鎚山系の山々までもが見えました。
人にもまれたエヴァちゃんは、心なしかお疲れの様子?でした。
* 「人気者も疲れるわ~」と言ってる?ようなエヴァちゃん
頂上での記念撮影を終え、お昼にしようと東端のテラスに行きましたが、風が強かったので、直ぐ下にある剣山頂上ヒュッテ前のベンチをお借りして、昼食を食べました。
* 剣山頂上ヒュッテ
◎ 槍戸山への縦走
昼食後、下山する皆さんとは分かれ、その日泊まるヒュッテに不要な荷物を置かせてもらい、当初の予定通り、単独で「槍戸山~標高1,820m」に向かいました。
* 一帯が白骨樹
途中の「一ノ森」に行くまでの斜面一帯が、白骨樹となった所があり、増えすぎたと言われる鹿の食害かもしれないと思うと、複雑な気持ちでした。
しかし、一ノ森までの道は、多少のアップダウンはあるものの、剣山と次郎笈が綺麗に見えるお勧めの縦走路で、往復しても2時間はかからないのでお勧めです。
* 中央が次郎笈(一ノ森への縦走路にて)
* 左側が次郎笈で、右側が剣山
槍戸山へは、一ノ森の頂上からでも、その北斜面に建つ一ノ森ヒュッテ前からでも行けます。
* 一ノ森頂上から、北方の一ノ森ヒュッテ方向を臨む
一ノ森から南方に延びる、笹で覆われた槍戸山への稜線が綺麗です。
見た目にはなだらかですが、歩いてみると、勾配の急な箇所もあり、コースタイムは、往復2時間弱ですが、山に慣れてない方には、厳しいかもしれません。
ただ、険しくなる手前まで行くだけでも、景色が大分違って見えます。
* 中央のピークが槍戸山
* 槍戸山への縦走路にて(以下同じ)
* 東方を臨む
* 正面は剣山の平家の馬場
* 左側が次郎笈、右側が剣山
槍戸山の頂上は笹だけなので、景色は抜群です。
来た道を引き返し、途中の分かれ道を右手に進むと、一ノ森ヒュッテに着きます。
このあたりから見る笹原は、素晴らしいの一言につきます!
剣山頂上ヒュッテに戻り、夕暮れまでに時間があったので、山頂直下の山荘には珍しいお風呂に、有り難く入りました!
夕暮れが近づいたので、歩いて数分の頂上に行き、ここでしか見ることのできない、雄大なサンセットを堪能しました!
* 剣山頂上付近から、次郎笈方面を臨む
* 剣山頂上付近にて(上下共)
ヒュッテに戻り、レトルト食品等で夕食を作って食べました。
暗くなってきたので、星を見ようと平家の馬場に行きましたが、月が明るすぎて多くは見えませんでした。
満天の星空と、夜中に見られるかもしれないと教えてもらった流星群を見たかった私は、月が沈んだ夜中の2時に起きて、部屋の小さな窓から、降るような星空を見ることができましたが、寒さと、眠さには勝てず、流星群にはお目にかかれませんでした。
〇 剣山での楽しい1日が終わり、明日は高ノ瀬への縦走です。次回に続く。
カールおじさんの旅
徳島を代表する「三嶺」から「西熊山」へ、「剣山」からは「槍戸山」と「高ノ瀬」へ縦走しました。(2018年10月20日~22日)-1回目
* 三嶺登山道にて
◎ 三嶺(徳島では「みうね」、高知では「さんれい」と呼びます。~標高1,893m)に登り、西熊山(標高1,816m)へ縦走しました。(10月20日)-1日目
朝4時50分に、徳島市の自宅をマイカーで出発し、貞光から国道438号を走り、菅生伊良原線を通って、三好市東祖谷山にある名頃登山口に約3時間かけて着きました。
前日までの予報では、「曇りのち晴」のはずが、暫く走ると雨が降りだし、名頃に着く前には雨足が強まりました。
名頃登山口には、乗用車なら10台以上が停められる無料駐車場やトイレがあり、ここで朝食を済ませて登山準備をしていると、幸いにも雨が止みました!
登山口はトイレのすぐ奥の林道脇にあります。
* 名頃登山口に立つ案内板
以前に三嶺に登った時は、道は悪かったものの、林道をマイカーで上ることができましたが、現在は通行禁止となっており、三嶺頂上まで約3時間歩きます。
登り始めは、いつも息が苦しくなりますが、ここの登り始めは急で、何度も足が止まりました。
少し高度が上がると身体も慣れてきて、周りの景色を眺める心のゆとりができました。
登山口から小一時間も登ると林道と合流し、そのすぐ先に、登山道へと続く木の階段があり、そこを登ると快適な尾根道に出ます。
* 尾根道の木々(上下共)
* まるでオブジェのような木の根
さらに1時間程、なだらかな登り坂を進むと、ダケモミの丘に着きます。
* 何故か登山口の看板と異なる道のり?
ここから小一時間程歩くと、急傾斜の岩場となり、切れ落ちた所もあるので慎重に登ります。
さらに登ると視界が開けてきましたが、避難小屋「三嶺ヒュッテ」や池のある山頂直下まで登ると霧に覆われていました。
下山する人の話では、「暫く頂上で待ったが霧がはれることはなかった。天気予報によると、午後からさらに悪化するらしい。」とのことでした。
3時間近くかけて、折角ここまで登ってきたのに、諦められないという気持ちが強く込み上げてきました。
* 霧に覆われた山頂方面(手前の赤茶色の小木は「コメツツジ」)
* 霧に包まれた避難小屋「三嶺ヒュッテ」
* 山頂直下の池
避難小屋に入り、昼食を食べながら、「そんな筈はない!」と天候の回復を待つことにしました。
中には既に4名の方々がおられ、それぞれ昼食の準備をしたり休んでいました。
昼食を終え、小屋の外は雨こそ降らないものの、濃い霧に支配されていました。
負けじとばかりに、池の畔を通り山頂への道を登っていくと、ほんの瞬間ではありますが、霧が途切れる時があり、僅かながらの期待を胸に、頂上を目指しました。
* 三嶺頂上にて
池から頂上までは、ほんの数分で着きましたが、私の期待をよそに、周りの景色はほぼ見えない状況でした。
「ここでいても仕方がない。計画通り西熊山への縦走路を、行けるだけ進もう!」と、登ってきた反対側の斜面に刻まれた、行く手の見えない下り坂を突き進みました。
するとどうでしょう、高度が下がるにつれて霧が薄くなり始め、やがては先ほどまでいた霧の中の山頂が見え始めました!
* 縦走路から三嶺山頂を臨む
はやる思いを押さえながら歩を進めると、何とこの日初めての青空までが顔を出してくれました!
「よっしゃ~、行ける!」これほどまでに青空に感激したことがあったでしょうか?
単なる偶然とは分かっていても、「やっぱり晴男だ」と嬉しさが込み上げてきました。
* 中央ピークが三嶺山頂
多少のアップダウンはあるものの、笹原が広がる快適な縦走路を進むと、さらに遠くまで景色が見渡せるようになりました。
なお、この縦走路は、徳島と高知の県境に沿って延びています。
* 縦走路にて西方の西熊山方面を臨む
* 縦走路にて北方の東祖谷山方面を臨む
* 縦走路にて南方の高知方面を臨む
最後に木々の間を登ると、笹原の頂きにある西熊山に着きました。
ここが、今日の目的地で、今年6月に天狗塚に登山した際に、三嶺への縦走を試みましたが、悪天候に阻まれ西熊山まで来て引き返したので、今回で縦走路を歩けたことになります!
* 西熊山頂上から西方の天狗塚方面を臨む(中央やや左の三角錘が天狗塚)
下山の予定時刻の午後1時を、30分余り過ぎていたので、休憩もそこそこに、三嶺に向かいました。
雲が多くなったものの、視界は良く、麓まで雨に降られることはありませんでした。
三嶺山頂に着き、登ってきた時には見られなかった景色を堪能しました。
* 帰りの三嶺山頂等からの眺め(以下同じ)
三嶺を下山中に、傾いた陽の光が木々を照らして輝いていました。
予定通り、日没前には登山口に戻ることができ、駐車場でささやかなレトルトやインスタントの夕食を食べ、この日泊まる民宿がある、剣山登山口の見ノ越まで車を走らせました。
〇 翌日は、友だちと合流して剣山に登りました。次号に続く。
カールおじさんの旅(2017年)
くじゅう花公園とミヤマキリシマが咲くくじゅう連山に行きました。(2017年6月1日~3日)
* 立中山のミヤマキリシマ
◎ 登山ツアーへの参加
地元の観光バス会社のツアーに参加して、大分県のくじゅう連山に咲く「ミヤマキリシマ」を見に行きました。
ミヤマキリシマは、九州の高山に自生するツツジの一種で、3年前のツアーで、ミヤマキリシマの群落で有名な、阿蘇山麓の仙酔峡に行った際には、あまり咲いておらず、阿蘇山の火山性ガスの影響との話があり、是非綺麗に咲く姿を見たいと思っていました。
◎ くうじゅう花公園へ(6月1日)-1日目
JR徳島駅前を出発したツアーバスは、愛媛県八幡浜市の港からフェリーに乗り、大分県別府市の港に到着しました。
九州に上陸したツアーバスは、今日の目的地である「くうじゅう花公園」に向かいました。
ここには3年前のツアーでも来ていますが、花の写真が好きな私は、時間の限り撮影に没頭しました。
入口を入ると、まず同じような色調の庭園があります。
* 入口近くの庭園(以下同じ)
* 園内には、何ヵ所もの大きな花園やバラ園、温室と見所満載です。
* ポピー畑
* ネモフィラ畑
* バラ園
* 温室
天気の良い日は、ここからくじゅう連山が綺麗に見えますが、この日は曇り空で見えませんでした。
次に向かったのは、今日泊まる長者原にあるホテルです。
夕食後、同室となった2人の男性を誘って、下調べしていた、近くにある「タデ原湿原」へ散策に出かけました。
私は、旅先では、時間を惜しんで歩き回ることにしています。
ここは、周囲に木道が設置された、一周30分程のこじんまりとした湿原でした。
* タデ原湿原
◎ くじゅう連山への登山(6月2日)-2日目
翌朝も曇り空でしたが、食後の散歩に、再びタデ原湿原に行きました。
* 朝のタデ原湿原の様子(上下共)
ホテルかrバスで、牧の戸峠の登山口まで移動し、いよいよ登山開始です。
朝から気温も高く、セメント舗装されたいきなりの急登に大汗をかいてしまいました。
登り坂に身体が慣れてくると、良く整備された登山道を、花や景色を見ながら、気持ち良く登れました。
* 登山道に咲く花
* ミヤマキリシマ
天気もよくなり、山々が綺麗に見えます。
* 噴煙を出している山もあります。
最初に目指すのは、くじゅう連山の主峰である「久住山~標高1,786.5m」です。
* 久住山への登山道
次に、最高峰の「中岳~標高1,791m」に向かいます。
途中、青く澄んだ「御池」の畔を回り込むように進みます。
* 御池
御池から少し登ると、360°の展望が開ける中岳に着きました。
中岳からは、登ってきた道を途中まで引き返し、まるで月面の様な北千里ヶ浜を通り、
今日泊まる「法華院温泉山荘」がある坊ガツルを目指します。
* 中央に見える湿原が坊ガツル
山荘に到着し、ザックを置いて、同部屋等の3人と、ネット情報でミヤマキリシマが見頃との「立中山~標高1,464.4m」に向け出発しました。
山荘から30分位歩くと、最後に急勾配の登りがありましたが、山頂に近づくにつれ、この旅で一番のミヤマキリシマが迎えてくれて、疲れがすっかり吹き飛びました。
* 立中山のミヤマキリシマ(以下同じ)
夕食の時間が近づき、ミヤマキリシマとの別れを惜しみつつ、立中山をあとにしました。
山荘には、その名称の通り、山中にも拘わらず温泉がありました。シャワー等は無く、石鹸も使えませんが、山に来て汗を流せる有り難さを、染々と感じました。
◎ 平治岳(ひじだけ)のミヤマキリシマ(6月3日)-3日目
最終日は、ミヤマキリシマを見るために、平治岳に向かいました。
早朝に山荘を出発し、始めは坊ガツルの平坦な湿原を快適に歩くのですが、徐々に足下の悪い山道となり、最後には狭くて急な登り坂が待っていました。
やっとの思いで頂上に立つと、見頃とは言えないまでも、華麗なミヤマキリシマの大群落を見ることができました。
* 早朝の坊ガツル
* いよいよ平治岳へ
* 平治岳への急勾配の登り
* 平治岳の頂上から三俣山方向を望む
* 平治岳頂上付近
* 平治岳からの下山中に見える坊ガツル
帰りは、来た道とは違う「九州自然歩道」と呼ばれる、長者原のタデ原湿原に続く、全体的になだらかな道を歩きました。
* タデ原に向かう九州自然歩道(上下共)
* タデ原湿原
長者原に着き、近くのレストランでの昼食の後、ツアーバスに乗り、帰途につきました。
四国に戻った頃、旅の余韻に浸る私を、優しく夕焼けが包んでくれました。
〇 今回の山旅では、運良くお天気に恵まれ、見たかった綺麗なミヤマキリシマにも会えて感謝の気持ちで一杯です。