カールおじさんの旅(2017年)
くじゅう花公園とミヤマキリシマが咲くくじゅう連山に行きました。(2017年6月1日~3日)
* 立中山のミヤマキリシマ
◎ 登山ツアーへの参加
地元の観光バス会社のツアーに参加して、大分県のくじゅう連山に咲く「ミヤマキリシマ」を見に行きました。
ミヤマキリシマは、九州の高山に自生するツツジの一種で、3年前のツアーで、ミヤマキリシマの群落で有名な、阿蘇山麓の仙酔峡に行った際には、あまり咲いておらず、阿蘇山の火山性ガスの影響との話があり、是非綺麗に咲く姿を見たいと思っていました。
◎ くうじゅう花公園へ(6月1日)-1日目
JR徳島駅前を出発したツアーバスは、愛媛県八幡浜市の港からフェリーに乗り、大分県別府市の港に到着しました。
九州に上陸したツアーバスは、今日の目的地である「くうじゅう花公園」に向かいました。
ここには3年前のツアーでも来ていますが、花の写真が好きな私は、時間の限り撮影に没頭しました。
入口を入ると、まず同じような色調の庭園があります。
* 入口近くの庭園(以下同じ)
* 園内には、何ヵ所もの大きな花園やバラ園、温室と見所満載です。
* ポピー畑
* ネモフィラ畑
* バラ園
* 温室
天気の良い日は、ここからくじゅう連山が綺麗に見えますが、この日は曇り空で見えませんでした。
次に向かったのは、今日泊まる長者原にあるホテルです。
夕食後、同室となった2人の男性を誘って、下調べしていた、近くにある「タデ原湿原」へ散策に出かけました。
私は、旅先では、時間を惜しんで歩き回ることにしています。
ここは、周囲に木道が設置された、一周30分程のこじんまりとした湿原でした。
* タデ原湿原
◎ くじゅう連山への登山(6月2日)-2日目
翌朝も曇り空でしたが、食後の散歩に、再びタデ原湿原に行きました。
* 朝のタデ原湿原の様子(上下共)
ホテルかrバスで、牧の戸峠の登山口まで移動し、いよいよ登山開始です。
朝から気温も高く、セメント舗装されたいきなりの急登に大汗をかいてしまいました。
登り坂に身体が慣れてくると、良く整備された登山道を、花や景色を見ながら、気持ち良く登れました。
* 登山道に咲く花
* ミヤマキリシマ
天気もよくなり、山々が綺麗に見えます。
* 噴煙を出している山もあります。
最初に目指すのは、くじゅう連山の主峰である「久住山~標高1,786.5m」です。
* 久住山への登山道
次に、最高峰の「中岳~標高1,791m」に向かいます。
途中、青く澄んだ「御池」の畔を回り込むように進みます。
* 御池
御池から少し登ると、360°の展望が開ける中岳に着きました。
中岳からは、登ってきた道を途中まで引き返し、まるで月面の様な北千里ヶ浜を通り、
今日泊まる「法華院温泉山荘」がある坊ガツルを目指します。
* 中央に見える湿原が坊ガツル
山荘に到着し、ザックを置いて、同部屋等の3人と、ネット情報でミヤマキリシマが見頃との「立中山~標高1,464.4m」に向け出発しました。
山荘から30分位歩くと、最後に急勾配の登りがありましたが、山頂に近づくにつれ、この旅で一番のミヤマキリシマが迎えてくれて、疲れがすっかり吹き飛びました。
* 立中山のミヤマキリシマ(以下同じ)
夕食の時間が近づき、ミヤマキリシマとの別れを惜しみつつ、立中山をあとにしました。
山荘には、その名称の通り、山中にも拘わらず温泉がありました。シャワー等は無く、石鹸も使えませんが、山に来て汗を流せる有り難さを、染々と感じました。
◎ 平治岳(ひじだけ)のミヤマキリシマ(6月3日)-3日目
最終日は、ミヤマキリシマを見るために、平治岳に向かいました。
早朝に山荘を出発し、始めは坊ガツルの平坦な湿原を快適に歩くのですが、徐々に足下の悪い山道となり、最後には狭くて急な登り坂が待っていました。
やっとの思いで頂上に立つと、見頃とは言えないまでも、華麗なミヤマキリシマの大群落を見ることができました。
* 早朝の坊ガツル
* いよいよ平治岳へ
* 平治岳への急勾配の登り
* 平治岳の頂上から三俣山方向を望む
* 平治岳頂上付近
* 平治岳からの下山中に見える坊ガツル
帰りは、来た道とは違う「九州自然歩道」と呼ばれる、長者原のタデ原湿原に続く、全体的になだらかな道を歩きました。
* タデ原に向かう九州自然歩道(上下共)
* タデ原湿原
長者原に着き、近くのレストランでの昼食の後、ツアーバスに乗り、帰途につきました。
四国に戻った頃、旅の余韻に浸る私を、優しく夕焼けが包んでくれました。
〇 今回の山旅では、運良くお天気に恵まれ、見たかった綺麗なミヤマキリシマにも会えて感謝の気持ちで一杯です。
カールおじさんの旅(2017)
燕岳(標高2,763m~北アルプス)に登りました。(2017年7月16日~18日)
* 燕岳の登山道に咲いていたシナノキンバイ?
◎ 中房温泉へ(7月16日)-1日目
スポーツ店に置かれていたパンフレットを見て、高松にある山旅専門会社の燕岳登山ツアーを知り、早速申し込みました。
朝8時頃に、鳴門でツアーバスに乗り込み、社長さんの説明で、このツアーはJR穂高駅で降りるフリープランと燕岳登山の抱き合わせと分かりました。
穂高駅前で、各コースに分かれ、燕岳行きはマイクロバスに乗り換え、1時間程で今日泊まる中房温泉に着きました。
宿で合流したツアーガイドの方から、同社の方針に従い各自が持参した「スリング」と「カナビラ」の使い方の講習がありました。
しかし、これらは何か事故でもない限り、燕岳登山では使用しないものでした。
この日は、夕食後にゆっくりと温泉に入り、明日の登山に備えて眠りました。
◎ 燕岳へ(7月17日)-2日目
朝食後、この宿の無料サービスの冷えたキュウリを頂きました。
* 無料サービスのキュウリ
宿の庭に咲いていた綺麗な花を撮った後、燕岳に向けて出発しました。
燕岳への登山口は、宿の直ぐ傍にあり「合戦尾根ルート」と呼ばれる登山道は、「日本三大急登の1つ」とされており、標高差1,243mを登りますが、危険場所は無く、北アルプスの入門コースとも言われています。
この日は暑く、首にかけたタオルで大汗を拭いながら登りました。
初めの休憩は、登山口から1キロメートル登った第1ベンチです。
* 休憩した第1ベンチ(上下共)
その後何度目かに休憩した合戦小屋では、美味しそうなカットスイカが売られていましたが、虫除けを付けているのに、小虫がまとわりついてくる状況から食べるのは断念しました。
樹林帯を抜ける頃、燕山荘や燕岳方面の視界が開けました。
* 登山道から燕山荘を望む
* 登山道から燕岳方面を望む
登山口から燕山荘までは、5時間以上かかりました。
燕山荘に着いた時に、燕岳は綺麗に見えましたが、遠くの山々の頂には雲がかかっていて、槍ヶ岳は見えませんでした。
* 燕山荘
* 中央ピークが燕岳
* 北アルプスの山々を望む
燕山荘での昼食後、付近を散策すると面白い形の岩があったり、コマクサが沢山咲いていました。
* 燕山荘裏の岩
* コマクサ(上下共)~強い風でぶれています。
* 珍しいと言われる白色のコマクサ
休憩後、ザックを置いて往復1時間の燕岳山頂を目指しました。登山道の前半は平坦な登りやすい道でしたが、後半は岩場を登っていきます。
* 燕岳山頂への登山道から燕山荘を望む
* 燕岳山頂を望む
* 面白い形の岩が点在しています。
* 岩場の登山道
* 燕岳山頂から北方を望む
* 燕岳山頂を見上げる
燕岳山頂では、風が強く雨も降りそうな雲行きになり、そそくさと下山しました。
燕山荘まであと少しという所で、強い雨に降られ、夕食までの自由散策の計画が潰れてしまいました。
燕山荘は、北アルプスの山荘の中でも、綺麗な山荘として有名で、確かにローカはピカピカでトイレも掃除が行き届き綺麗でした。
◎ 下山の日(7月18日)-3日目
朝から濃い霧に包まれていましたが、雨は降っておらず付近を散策しました。
* 一瞬霧が途切れた燕岳
* 霧に包まれた燕山荘前のテント場と下山する登山者
* 幻想的な霧中の岩の群
朝食後、下山しだすと次第に霧が晴れ、登山道の花が迎えてくれました。
遠くの山々も見えだしました。
登山口まで降りて、穂高駅でツアーバスに乗り換え、帰途につきました。
車窓からの夕焼け空を見ながら、次の旅への思いを巡らせました。
* 車窓からの夕焼け
〇 燕岳は、面白い形の岩が沢山ある綺麗な山で、また天気のよい日に登り、北アルプスの山々を眺めながら、大天井岳等への縦走路を歩いてみたいと思いました。
カールおじさんの旅
岡山県のドイツの森と北房コスモス広場に行ってきました。(2018年10月14日)
* 北房コスモス広場にて
◎ ツアー参加
以前は、登山、トレッキング、花巡り等のツアーに度々参加していましたが、何年か経つにつれ、行きたいと思うツアーが少なくなり、また、ツアーでは写真を撮るのも慌ただしく、窮屈になりました。
それにも拘らず、今回参加したのは、前回のツアーで貰っていた割引券の期限が近づき、それを無駄にしたくない私の習性によるものです。
これが、営利企業の企てとは知りつつ、たかが900円の割引券を捨てられない私です。
◎ ドイツの森へ
かなり前から申し込む、花巡りや紅葉狩りのツアーでは、花や色付きの当たり年かどうかや開花時期の予測が難しく、お天気も含めて運任せといえます。
今回はお天気には恵まれたものの、コスモスの開花が例年より遅れていたり、台風の被害に遭っていましたが、初めて来たドイツの森は、雰囲気のある洋館や美しい木立に囲まれた、異国情緒溢れる素敵な所でした。
まずは、エントランスから、街エリアへと行きました。
* コスモス畑からエントランスを望む
* エントランスからの眺め
* 石畳のドイツ広場(以下同じ)
次に、動物ふれあい広場に行くと、馬やロバたちがいました。
そして、ボートが浮かぶ池や広場のある遊エリアに行きました。
* 園内を回る「チューチュートレイン」
次に、自然豊かな村エリアに向かいました。
* サルビア畑からドイツ広場方向を望む
* 村エリアにて(以下同じ)
* 村エリアのワイン用ブドウ畑
1時間の自由時間が迫ってきて、急ぎ足でバラ園やコスモス畑のあるお花畑エリアに行きました。
最後に、街のベーカリーで作られたパンを、自宅のお土産にするために、再び街エリアに行くと、人だかりができており、手品のパフォーマンスをしていました。
* なんとテーブルが宙を飛ぶ?
もう少し時間が欲しかったのですが、これがツアーの定めで、最後は小走りでツアーバスに戻りました。
◎ 昼食の松茸膳
このツアーを選んだ理由の1つは、昼食の松茸膳と松茸3本のお土産付きでした。松茸膳には、すき焼き等に、そこそこの松茸が入っていました。
ただ、お土産の松茸は、予想はしていたものの、小ぶりのものでした(*_*)
* 松茸膳を頂いたお店
◎ 北房コスモス広場へ
次に向かったのは、今日がコスモス祭りという、北房コスモス広場です。
直前のネット情報では、約3割程度の開花状況で、当日の案内でも4割とのことでしたが、意外と咲いている畑もあり、青空の下それなりに写真を楽しみました。
流石に、このコスモス畑では1時間は過ごせず、隣接する産直市に行き、自宅への土産として、新高梨1袋と、シャインマスカット1房を奮発しました。
〇 冒頭で、ツアーがどうのこうのと書きましたが、その割には結構楽しんで帰りました(^o^)
カールおじさんの旅
山犬嶽の苔を見に行きました。(2018年10月13日)
* 山犬嶽の苔
◎ 山犬嶽へ
朝7時過ぎに、友だちの車に同乗させてもらい、山犬嶽へ向け出発しました。
目的地までは、自宅のある徳島市から約40キロメートルあります。途中、勝浦町にある「よってね市」でトイレ休憩し、登山口がある上勝町に向かいます。
道端にある、山犬嶽への案内板に従って脇道へ入っていきますが、道幅の狭い勾配の急な上り坂で、民家も点在していることから、対向車が来ないことを祈りながら走らせます。
また、専用駐車場があるのですが、何と登山口までは2キロメートルの坂道を登らなくてはなりません。
登山口近くの道路脇の駐車スペースが空いていることを祈りつつ向かいます。
途中に、全国棚田100選に選ばれている「樫原の棚田」が見えてきます。この時期は、稲の刈り取りが終わっていますが、水の張られた水田は綺麗です。
幸い、登山口近くの道端の駐車スペースに他の車はなく、駐車することができました。
* 登山口近くからの風景(上下共)
登山口の標高は、700メートル位あるので、山里の風景が綺麗です。
登山口には、看板と登山案内図があります。
登山口に設置された鹿避けネットの扉を開けて入山し、扉を閉めます。
少し登ると分かれ道があり、まずは左側の参道を登り、次の分かれ道で「コケの名所」の案内板に従って右側のハイキングコースを登っていきます。
一面の杉林が良く手入れされていて綺麗です。
登りはじめてから30分程で、周り一面が苔に覆われた所に着きます。左側の脇道に「水コケの名所」の表示があり、そちらへ行くと、素晴らしい石苔が見られます。
* 綺麗な石苔
この付近で写真撮影を楽しみました。
* ハートに矢じりが・・・
山犬嶽の標高は997.2メートルで、以前に登頂しており展望もきかないので、十分に苔の写真を撮って下山しました。
登った道を下りて、帰り道にある「月ヶ谷温泉」で汗を流し、美味しい昼食を食べたり、来る時に休憩した「よってね市」等で買い物をして帰りました。
〇 山には、頂上に立つだけではなく、色々な楽しみ方があることを実感しました。
カールおじさんの旅
上高地から紅葉の天狗原(天狗池)と涸沢に行ってきました。(2018年10月3日~6日)-4回目
* 田代橋の近くの道沿いに咲いていた花
◎ 上高地でのトレッキング(10月6日)-4日目
今日は最終日ですが、朝から雲が垂れ込め、今にも雨が降りだしそうな空模様でした。
明神館の美味しい朝ごはんを食べて、ゆっくりと出発しました。
* 明神館前にて
この日最初に行くのは、3日前にスルーした明神池で、その時渡った明神橋を、今回は反対岸から渡って梓川右岸に向かいます。
明神橋から2~3分の所に明神池があります。
明神池の畔に穂高神社奥宮があり、明神池は神域で拝観料300円を納めて入りました。
* 明神池での御船神事に使われる船(上下共)
入口の近くに桟橋があり、御船神事で乗られる2艘の船が係留されています。
手前の一之池と奥の二之池があり、再奥で池の水が流れだし小川となっています。
ゆっくりと見て回った後、梓川右岸を河童橋方面に散策しました。
木道が敷かれた静閑な森や川沿いの道を、わくわくしながら歩きます。
1時間位の歩きで、岳沢湿原に着きました。曇り空の下に3日前とはまた違う景色が広がります。
* 岳沢湿原(以下同じ)
絶景とのお別れに後ろ髪を引かれながら歩を進めます。
* 河童橋へと向かう道にて(以下同じ)
程なく河童橋に着き、観光客で賑わう橋を渡り、今回は行ってない梓川左岸を小梨平方面に向かいます。
* 河童橋
まず目に入るのは、緑色のバイカモが綺麗な清水川です。
* 清水川(上下共)
次に、梓川沿いの小梨平キャンプ場に行きました。この辺り一帯にはコテージも沢山あり、別荘地の佇まいです。
* 小梨平キャンプ場にて(以下同じ)
3日前には霧に包まれていた大正池が見たくて、来た道を引き返し、バスターミナルを通り過ぎて、雰囲気の良い梓川左岸の道を歩きます。
河童橋から30分位の所にある、お気に入りの田代池に寄りました。
* 吸い込まれそうな田代池
バスの時間を気にしつつも、ずっと見ていたい景色でしたが、足早に大正池に向かいました。
* 焼岳
焼岳が大きく見えだすと大正池に到着します。
* 大正池(以下同じ)
大正池も見られて満足し、来た道をバスターミナルまで戻りました。
* 綺麗な景色を再び
上高地バスターミナルから、午後3時40分発のさわやか信州号に乗って、一路大阪に向け出発しました。
〇 4日間にわたり、別天地のような景色や色鮮やかな紅葉の中で、幸せな時が刻めたことに感謝をしながら、この地を離れました!
カールおじさんの旅
上高地から紅葉の天狗原(天狗池)と涸沢に行ってきました。(2018年10月3日~6日)-3回目
* 涸沢のナナカマド
◎ 涸沢へのトレッキング(10月5日)-3日目
心配されたお天気も何とか持ち直してくれて、曇天ではありますが雨は免れました。
朝食を済ませて、6時半には涸沢に向けて出発し、暫く緩やかな下り坂を歩いていくと、槍沢の綺麗な流れが見えてきます。
* 槍沢
山の中に散りばめられた紅葉を楽しみながら、気持ちの良い、沢沿いの道や森の中を歩くこと約1時間10分程で、横尾に着きました。
横尾大橋を渡り、いよいよ涸沢へのトレッキングが始まります。
* 横尾大橋
ここで霧雨にあいましたが、直ぐにあがり、順調に歩を進めることができました。
暫くは、対岸の屏風岩や周りの紅葉を楽しみながらの歩きで、本谷橋までは、コースタイム1時間のほぼ平坦な道です。
* 屏風岩の頂上部には雲が
* 本谷橋
ここからは、やや勾配がきつくなり、紅葉や黄葉も益々色鮮やかになってきました。
* 登山道沿いの紅葉
周りの山々に雲が流れて、紅葉との素晴らしい共演が、私を虜にしました。
涸沢までは、約2時間の登山でした。涸沢ヒュッテと涸沢小屋の分岐まで来ると、霧雨が降りだし、右手の小屋方向に行くと、雨脚が強くなりだしたので、雨具を着ました。
* 分岐
* 霧雨にむせぶ涸沢小屋
濃い霧で景色が見えない状態でしたが、折角大汗をかいて、ここまで来たのだから、暫く待ってみようと思い、携行食を食べながら様子を見ました。
するとどうでしょう、念願を叶えてくれたように、みるみるうちに、山裾の霧が晴れだし、色鮮やかな紅葉が姿を現しました。
心躍る思いで涸沢小屋に向かい、小屋裏から約1時間のパノラマコースを登って行きました。
この道は、北穂高岳への登山道でもあり、途中に岩場の険しい道やガレ場もありますが、涸沢カールや紅葉、黄葉の観賞にはもってこいです。
* パノラマコースから見た涸沢カールと紅葉(以下同じ)
パノラマコースで涸沢ヒュッテの方へ下りてきました。平日で天気が良くないせいか、紅葉時期にもかかわらず、張られたテントは少なく、ヒュッテの客も多くはありませんでした。
午後1時も過ぎ、予定の時間をおしていたことから、休憩は取らずにトイレと水を補給して、下山を始めました。
* 涸沢ヒュッテ直下の紅葉(上下共)
歩きづくめであったことから、流石に30分位下りた所で疲れがでたので、トレッキングシューズを脱いで暫く休憩しました。
この日は、あと4時間歩いた先の明神館の泊まりで、午後5時半のチェックインを目標にこの後ひたすら歩き続けました。
5時を過ぎると、人通りも途絶え、森の中は暗く、大きな生き物が道の真ん中を歩いていたので、歩くのを止めて目を凝らしていると、幸い猿と分かり安心しました。
折しも上高地では、一月程前に月の輪熊が目撃されており、一瞬ではありますが背中が凍りつきました。
何とか無事に、宿にたどり着き、有難いお風呂に入り、美味しい生ビールと夕食にありつけました。
〇 明日は最終日で、バスが出る午後3時40分まで、上高地を散策しました。次回に続く。
カールおじさんの旅
上高地から紅葉の天狗原(天狗池)と涸沢に行って来ました。(2018年10月3日~6日)-2回目
◎ 天狗原(天狗池)へのトレッキング(10月4日)-2日目
槍沢ロッヂの美味しい朝食を食べてから、不要な荷物は置かせてもらい、7時過ぎには天狗原に向けて出発しました。
この日は曇り空でしたが、朝の内は、時折雲間から陽が差し、ババ平までの森の中では、錦絵のような紅葉や黄葉が目を楽しませてくれました。
* 槍沢ロッヂ奥の樹林帯(上下共)
ババ平まで行くと、視界が開け、沢沿いのほぼ平坦な道となります。
2時間程で大曲に着き、ナナカマドの紅葉が目立つようになるにつれ、沢の幅が狭くなり、道は緩やかな勾配の登り坂となりました。
さらに1時間程登ると、天狗原分岐の標識があり、ここを左手に進みます。
なお、右手の険しいジグザグの岩場の登り坂を行くと、槍ヶ岳直下に着きます。
分岐から数分歩くと、右方に槍ヶ岳の頂上部が顔を覗かせました。
* ピラミッドのような山が槍ヶ岳
カール状地形のガレ場等を横切る感じで進みます。
* 槍ヶ岳下方のカール状地形
40分位歩くと、周りより一段高い所に盆地のようになった天狗原に着きました。
* 天狗原から槍ヶ岳方面を望む(上下共)
その盆地の底に天狗池があり、一度は見たかった、水面に写る逆さ槍に感動しました!
* 天狗池に写る逆さ槍
天狗池の周りの紅葉は見頃で、別天地のようでした。
天狗池の少し奥には、小さな池があり、そこに写るプチ逆さ槍も綺麗でした。
* 小さな池に写る逆さ槍
暫く付近を散策し、紅葉を愛でましたが、午後からは雨との予報であり、午後2時過ぎには、来た道を2時間少々かけて下山しました。
* 帰り道の槍沢
この日は、槍沢ロッヂに連泊し、昨夜とは違う夕食を美味しく頂きました。
〇 このようにして夢のような2日目がおわり、天気の崩れが心配される中、明日は涸沢を目指します。次回に続く。